神奈川店

サイディングボードの構造-2

前回、サイディングボードを外壁に張り合わせる施工方法には「直貼り工法」「通気工法」の2種類があります…というお話しをしました。

今回は「通気工法」と「目地コーキング」についてお話ししていきます。

通気工法

通気工法は、外壁と断熱材の間に通気層を設ける工法です。通気層により、湿気が外部に排出されやすくなり、結露や劣化を防ぎます。

2000年頃から標準工法に設定する業者が増えました。

通気工法のメンテナンスは必ずしも張り替えでなく塗り替えでも構いません。塗り替えであれば、外壁内部まで手を加えないため、工法には何も影響もなく、また価格を安く抑えることができます。

劣化が進行して張り替えしなければならない場合でも、通気工法での張り替えを行います。

通気工法とサイディングを組み合わせることで、外壁の保護と建物内部の快適性を両立させることができます。湿気の管理や断熱性能向上など、建物の健全性を維持するための工法として採用されることがあります。

目地コーキング

壁材を張り合わせているため、繋ぎ目にはどうしても隙間ができてしまいます。

この隙間を埋めるために施すのが、コーキングです。

ボードの隙間にコーキング材を詰めることで、外壁からの水や汚れの侵入を防ぎます。目地は防水や気密性の確保だけでなく、建物全体の外観や仕上げにも影響を与え、美観性を向上させる役割も果たします。

家は地震や歪み、サイディングの収縮などによって微妙に動くことがあります。その微細な動きに合わせ、コーキング材は揺れを和らげる役割を果たしています。同時に、壁の補修材としても利用されています。経年劣化するため、工事後10年位を目安に定期的なメンテナンスが必要です。

目地はサイディングの取り付けにおいて、外部からの水や湿気の浸入を防ぐために重要な要素となります。これにより、建物の外壁や構造物を適切に保護し、美しい外観を維持することができます。

前回に続いてサイディングの構造についてお話しさせていただきました。

次回からはサイディングの種類についてお話ししていきます。